【ネタバレ】鬼滅の刃感想 第45話 鬼殺隊柱合裁判

前回の引きは鬼殺隊本部に拘束され連れて来られた炭治郎、その前には“柱”たちが!
『柱とは 鬼殺隊の中で最も位の高い九名の剣士である』
『柱より下の階級の者たちは恐ろしい早さで殺されてゆくが彼らは違う』
『鬼殺隊を支えているのは柱たちだった』
しのぶさんが言うには「今から裁判を受ける」ことになるのだそう。炭治郎は鬼殺隊の十段階の階級は知っているようですが(自身が癸(みずのと)と名乗ってます)、“柱”の存在は判っていませんでした。那田蜘蛛山編で出逢った村田さんは知っていましたので、隠密な特別職という訳でもなさそうです。それだけ炭治郎がルーキー過ぎるのか、それとも村田さんが結構な経験豊富な上の階級だったのか。柱より下の階級は消耗部隊のような説明がありますので、生き延びるだけでも階級は上がり、意外とあり得ることだったりして(^_^;)
さてここからポンポンと新規登場の“柱”の面々が紹介されて行くのですが、あまりに濃いキャラたちで改めて触れるとなるとキリがありません(^_^;) 一度別枠記事にしていますので、そちらもご参照ください(笑)
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炭治郎を前にした“柱”たちの反応ですが、人に対して絶対的敵である鬼を庇った鬼殺隊員ですから、隊律違反であろうことは明確です。ではあるのですが、まったく取りつく島もないほどの断罪振りで速攻に死罪判決です(^_^;)
「禰豆子!!」
どうにも風前の灯火らしいことを悟った炭治郎、その状況にいても真っ先に心配するのが鬼となっている妹のこと、そして善逸に伊之助……村田さんのことまで! 出逢ったばかりの先輩隊士のことも忘れてはいませんでした。この辺りが優しく情の深い炭治郎らしいですよね……。村田さんの無事(セクシー姿で)は確認されていますので、証言役として再登場するのかも。

蛇柱・伊黒 小芭内!
「胡蝶めの話によると 隊律違反は冨岡も同じだろう」
「どう処分する どう責任を取らせる どんな目に合わせてやろうか」
ハイ、以前の記事作成をきっかけに辞書登録をしましたので、柱たちのお名前はスムーズに変換出来るようになっています(笑) ところで蛇柱・伊黒小芭内さんの言動ですが、どうも隙あらば義勇さんを陥れたかった感があります(粘着質らしく誰に対してもそうかもしれませんが)。その言に対して押し黙ったままの義勇さん。「口下手で嫌われている」という原作者・吾峠先生からの公式なコメントがあったのですよね……(^_^;)

「冨岡さん 離れた所に一人ぼっち 可愛い」
……初見の際はそこまで気に掛けなかったセリフですが、今となってはリアル過ぎて、義勇さんに対して胸が痛むようなセリフです(^_^;) そして前回まで義勇さんとバチバチと火花を散らしていたように感じたしのぶさん、さらりと“口下手ぼっち”(失礼!)の義勇さんをさりげなくフォローしてくれているように感じますね。

「隊律違反は冨岡も同じ」
小芭内さんの言葉、そして柱間から漂う空気に責任を感じる炭治郎。せめて彼が義勇さんに変わり弁明をしないといけませんが、顎が割れているせいで咳き込んでしまいました。(蝶子さんのキックが原因です(^_^;))

「水を飲んだ方がいいですね」
「顎を痛めていますからゆっくり飲んで 話してください」
アレで異様な他の柱たちとのギャップがあるのか、妙にしのぶさんから優しさを感じます。……でも正直なところ、前回までのアレな印象が全開だった彼女からは、飲食物は受け取りたくないですよね。鎮痛薬が入っているとのことですが、それ以外にも何かが混入されていそうです(^_^;)

「………俺の妹は鬼になりました」
「だけど人を喰ったことはないんです」「今までも これからも」
「人を傷つけることは絶対にしません」
ようやく弁明に転じた炭治郎。しかしながら厳しい立場であることは理解しているようです。

「くだらない妄言を吐き散らかすな」 「そもそも身内なら庇って当たり前」
「言うこと全て信用できない 俺は信用しない」
物言いがネチネチしているだけで、発言は至極まっとうな蛇柱・小芭内さん。
「あああ……鬼に取り憑かれているのだ」
「早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」
ええと、きっと、この人が一番ヤバイですよね? 岩柱・悲鳴嶼 行冥さん。哀れみ涙を流しながらも、問答無用でとにかく炭治郎を殺そうとしています(^_^;)

「聞いてください!!」
「俺は禰豆子を治すために剣士になったんです」
「禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことで その間禰豆子は人を喰ったりしてない」
まともに言葉は通じそうにないながらも、必死に訴える炭治郎!

「あのぉ でも疑問があるんですけど…」
「お館様が このことを把握してないとは思えないないです」
「勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?」
「いらっしゃるまでとりあえず待った方が…」
無言で恋柱・甘露寺 蜜璃ちゃん(とりあえず“柱”の呼び方も試行錯誤中です(^_^;))の発言に聴き入る柱たち。まあ正論でもありますよね。まだ具体的に示されてはいませんが、鬼殺隊員に伝令を行うのが鎹烏でしたら、当然のようにその後の報告も受けているのではないでしょうか? 炭治郎についた鎹烏は禰豆子のことも把握しているでしょうし、何らかの形で情報は本部まで届いているのだろうかと思います。

「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ」
九人は居るという“柱”の最後の一人が登場! 風柱・不死川 実弥!!
禰豆子が入っている箱を片手に現れました。“隠”(カクシ)の面々は困った様子です。

「不死川さん 勝手なことをしないでください」
うーん、繰り返しになりますが、しのぶさんがどうも炭治郎寄りのように感じますよね。管轄していた自身の範疇をズケズケと乱されたのを嫌がってもいるのかもしれませんが、甘露寺蜜璃ちゃんから見ても「怒っているみたい」のは「珍しい」のだそう。日光が射す明るい空の下に禰豆子が入った箱を掲げられて、炭治郎も気が気では無かったことでしょう。

「鬼が何だって? 坊主ゥ」
「鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?」「そんなことはナァ」
「ありえねぇんだよ馬鹿がァ」
まさかのいきなり箱に刀を突き刺す不死川 実弥!
突発敵でとても乱暴な実力行使に、顔を曇らせる義勇さんにしのぶさん。ついでながら一番大きく反応を見せたのが甘露寺蜜璃ちゃんでした。

箱内部から血が滴り落ちるのを見て、激高する炭治郎!
「俺の妹を傷つける奴は」
「柱だろうが 何だろうが 許さない!!」
そう簡単には死なない鬼になったとはいえ、痛覚はしっかり残っています。いえ、やはりそれ以前に竈門家の長男として、目の前で妹を傷つけることを見過ごす訳には行きません!
生殺与奪の権を他人になど握らせはしない!

ガ ッ
後ろ手に縛られながらも、振るう刃を飛び越えて頭突きをかます炭治郎!
鼻血を吹き出していますが、読者視点としては遙かに不死身性の高い鬼ですら気を失いそうになる炭治郎の石頭です。お名前から、こちらも簡単には死ななそうな不死川サンですが、それでも気の毒になるような一撃です(^_^;)

「すみません」
その様子を見て、吹き出す(?)甘露寺蜜璃ちゃん(^_^;)
表情までは伺えないのですが、流れ的には最下級の剣士に対して醜態を晒してしまった柱の不死川サンに、思わず吹き出してしまったように映ります。しかし微妙にそういうキャラでは無いようですし、二人の様子に見境無くキュンキュンしているのかもしれません(^_^;) それと、また柱全員が彼女に注目しているのですよね。後方にいる男性四人の柱は位置的にはおかしく無いのですが、女性のしのぶさんは炭治郎たちの居る方向からわざわざ振り向いているように映ります。彼女の何らかの能力(呼吸?)が発動しているのでしょうか? まあ男性陣が良い口実として、彼女の胸元を覗いているという不謹慎なことは無いのでしょうが(笑)

「冨岡が横から口を挟んだとはいえ 不死川に一撃を入れた」
“柱”に最下級の鬼殺隊員が一撃を入れるということは(柱に取っては柱以外の階級の上下はもうあまり関係ないのかもですが)、目を見張るべき出来事なのでしょう。もっとも風柱・不死川実弥サンは、傷を負う戦闘スタイルのようですので、意識してのガードは柱のなかでもかなり緩い方なのかもしれません。この辺りの物語中における力関係の描き方は、吾峠先生は本当にしっかりしてますよね……。

「善良な鬼と悪い鬼との区別つかないなら」
「柱なんてやめてしまえ!!」
縛られた後手に禰豆子が入った箱を引き寄せ、啖呵を切る炭治郎! 意志の強さと共に、しっかりその奥には妹を思う優しさをも見せる炭治郎です。あと「善良な鬼と悪い鬼の区別」というのは、炭治郎ならではの概念ですよね。“柱”というか鬼殺隊に取っての鬼は、「善悪の区別」なんてありません。ただ「悪鬼滅殺」というだけです。炭治郎のなかでは、この「善良な鬼」という物言いは、珠世様や愈史郎のことも入っているのでしょうね。

「てめェェ…」「ぶっ殺してやる!!」
……うーん、先ほどフォローするような書き方もしましたが、風柱・不死川サンはどうにも行動や言動が、いまひとつ小物っぽいのですよね(^_^;) ただ今回の件で炭治郎と因縁が出来ましたし、後々何らかの形で物語に大きく関わって行く柱の一人となるのかもしれません。途中で事態は中断しましたが、某猪仮面のように「戻って来たら 絶対殴るからな」とでも捨て台詞を吐きそうです!(あれ……、もしかしてアレって伏線だった?(^_^;))

「お館様のお成りです」
「よく来たね」「私の可愛い剣士(こども)たち」
ついに鬼殺隊・本部が長、親方様が炭治郎の前に登場しました! 炭治郎や禰豆子に対する裁判の行方も気になりますが、それ以上に鬼殺隊の全容が解明されて行くのであろう、今後の展開にワクワクが止まりません!! 振り向いた瞳に映ったお館様に、驚きの表情を見せる炭治郎。んん!? これは見知った顔ということなのでしょうか?
急展開を見せる次号、続きが気になります!(あと数時間後ですね(^_^;))